命
先週の土曜日。
腎臓病と闘っていたデイビッドくんが亡くなりました。
私は、ルワンダに来る前からデイビッドくんのことは知っていて、来てからの1ヶ月はデイビッドくんのお母さん(キセキのスタッフ)と一緒に働いて、彼女がきつい思いをしていることも、キセキのオーナー耕平さん美緒さんの愛情、優しさ、サポートしてくれるたくさんのお客さんたちの温かさに毎日触れました。
私が初めてデイビッドくんに会ったのは、亡くなる数時間前。
容態が急変したと病院に向かう途中でした。
毎日祈ることしかしてあげられなかったけど、さいご会えて良かった。
絶対に助かってほしかった。
救ってあげたかった。
うまれた場所、生きている環境が違うだけ。同じ人間。同じ命。
私が中学の時にスーダンの写真を見て感じたこと。
国際協力の道を進もうと思った時。
世界は…命は…平等にならないのかな。
その日からずっと思っていること。やっぱり平等にはならないのかな。
今生きていることは当たり前じゃないんです。
日本人だから必ず長生きするわけでもありません。
いつ自分の命がとまるか誰も分からない。
今の自分にわくわくしているか。
幸せか。
自分の人生。自分の命。
全身でわくわくしよう。
幸せでいよう。
ぐっと堪えることも生きていく中で必要なのかもしれない。
でもわくわくの中ならそれも幸せに感じれるのかもしれない。
自分の気持ちにまっすぐに。
彼は絵が上手で、画家になるのが夢だった。
彼が絵を描いている姿は直接見られなかったけど、彼が描いた絵がいろんなことを教えてくれている。
必ず、パワフルでワクワクする画家になって生まれ変わってきてくれるだろう。
ほんの2分ぐらいだったけど、デイビッドくんに会えてよかった。
そして、デイビッドくんのファミリーに出会えて、キセキに来て本当によかった。
うまれてきた場所、生きている環境が違うだけ。同じ人間。同じ命。
目の前に困っている人がいるなら、例え微力でも手を差しのべられる人になりたい。
なる。